こじんてきしゅかん

育児、教育、ゲームなど日々を雑多に、へー、ふーん、くすっ、とするようなブログを目指しています。

思いを繋ぐ守るべき花 ~愈史郎TrueEnd【鬼滅の刃二次創作小説】

 

はじめがき。

 

もともと長女に読んでもらうため

書くこと約1週間。

全約13000文字くらいですが手直しをしています。

順次更新していきますので、

興味がある方は読んでいただけると幸いです。

 

 

最終回前のジャンプ本誌の桜のシーン。

あそこからの妄想大爆発の最後へ。

本誌最終回とは全く違います。

 

気分を害する表現

そのキャラクター・時代にそぐわない表現

単行本勢なので大目に見ていただき、

気になるところは脳内で変換お願いします。

 

 

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もくじ

 

プロローグ

 

「・・・はしゃぎすぎだ」

「すみません・・・」

 

数日の間だけ許した帰宅。

家や庭、お墓の掃除。

やりたかったことは全部できたから。

と、満面の笑みで話す。

 

そんな普通のことの何が嬉しいのかと

ため息をつきながらいつもの部屋に戻ってきた。

 

あと少しで庭の桜も満開になる。

無言のまま外を眺めるふたり。

 

 

「これが最後だぞ・・・」

 

注射器を取り出し呟く。

まるで自分に言い聞かせているかのように。

 

 

痛みを感じないであろう腕。

針先を見つめ、おぉー、といった顔をする。

いつものことだ。

 

「うん、ありがとう」

 

爽やかな風が通り過ぎる感じがした。

 

いつものこと。

変わらない日々。

 

 

いつか終わることを知っている。

 

 

次は俺の番だー

 

 

 

 

十数年ぶりの涙

 

「ちょっと、いいか」

 

コイツ等を部屋から出せ、

顔を扉の方へ向け合図した。

 

 

何をするわけでなく庭の桜の木を眺めている。

時折り吹く風を感じながらベットの上、

側でゴロゴロできる唯一の場所なのだろう。

そんな幸せの雰囲気に少し酔ったような気がした。

 

「コイツの診察するからみんな出て行ってくれるか!」

 

しびれを切らして怒鳴る。

シッシッ

手で払う姿を見てしぶしぶ部屋を出ていく。

 

「お兄ちゃん、あとで外に出てみようね!」

 

無邪気な笑顔を向ける禰豆子が一番に出て行った。

笑顔で返事をする炭治郎。

 

 

 

「気づいているとは思うがー」

 

そう前置きしたが、その先の言葉に詰まる。

悲しそうな顔を見られたかもしれない。

 

「うん、大丈夫。もう大丈夫だよ」

 

無気力とは違う優しい、

揺るぎない覚悟にも似た力強い口調。

以前なら癪(しゃく)に思っただろうが今は違う。

 

 

彼を信じてくださいー

 

 

いつも言っていた珠世様の言葉。

俺以外のヤツに救えるはずがない。

変わらないのならずっとこのままでいい、そう思ってきた。

 

いや、

もう救われたかどうかの疑問については考えないようにしている。

 

人間を信じることは苦痛だ。

しかしコイツ等を見ていると

人間になりたい・・・戻りたいというのだろうか。

・・・悪くない、そう思えるようになっていた。

 

 

考えると頭が痛くなる。

薬の影響が出ているのかもしれない。 

やはりここにいると頭がおかしくなりそうだ。

人間だった記憶・・・感情を思い出す嫌悪感。

それと隣り合わせだったからこそ

信じる

そんな言葉を嫌っていたのだろうか。

 

いや、もう考えることはよそう。

珠世様の思いは俺が受け継げばいい。

これからずっとひとりだとしてもー

 

 

「これまでの戦い、急激に人から鬼、

 鬼から人に戻った反動と合わせて

 心臓にもかなりの負担がかかっている。

 体の変調と同じくもう・・・回復は無理だろう」

 

「そっか・・・愈史郎さん・・・」

 

次の言葉は決まっていた。

何かほかの方法があるかもしれない。

珠世様の施術書を見ればきっとー

そう言おうと思った矢先、

 

「俺、頑張ったよね・・・もう大丈夫だから・・・。

 愈史郎さんも幸せになってほしいな」

 

あの時と同じ笑顔を向ける。

炭治郎の顔には迷いがない。いつも同じだ。

馬鹿正直で真面目で融通が利かなくて誰かのために命を燃やして・・・。

 

「頑張りすぎだ、馬鹿・・・」

 

そんな顔をされると何も言えなくなり

ぺちっと頭をはたく。

目を閉じ笑う炭治郎。

 

こんな日常が欲しかったんだー

 

ここに珠世様がいてくれたらー

 

心の中で呟いたことが

聞こえたかもしれない。

 

桜の下の騒ぎを眺めながらもういちど笑うふたり。

 

笑う?

涙を流しているのに?

あぁ、薬が効いてきたのだろう。

十数年ぶりの涙。可笑しくって仕方ない。

 

 

炭治郎のお願い 

 

『そこに私がいてはダメなのです。だから行かねばなりません。

 愈史郎が信じる道はどこにあるのですか?

 あなたに私の未来を託しても良いですか?』

 

 

これが珠世様が望んだ未来だったはず。

信じる先にあったものは悲しみだったとしても

それを受け止めなければならなかったのだろう。

 

 

「お前の苦しむ姿は見たくない。だから行く。

 誰も知らないところへ・・・」

 

これから先に起こるであろうこと。

調合を変えた鎮痛剤は意味をなさなかった。

つまり最悪の事態、それ以上のことが起こりうる。

 

「・・・愈史郎さん。ひとつお願いを聞いてくれませんか?」

 

迷子の犬のような目でこちらを見る。

最後、最後なら仕方ない。

 

「ありがとうございます。実は手紙を書きたいので用意してほしいのと

 書いたものを届けてほしいのです」

 

最後まで律儀なヤツ。

 

筆と紙を持ってくる。

ふらふらと書き辛そうだ。

片手では無理もない。

 

筆と紙を取り上げる。

 

「俺が書いてやるから言え」

 

また照れるように笑う。

ひとことひとことゆっくりと話し始めた。

 

「ゆ、愈史郎さん・・・どうして泣いて・・・」

「う、うるさい!俺は人間じゃないんだ!涙を流すことはない!」

 

無駄口たたいてないでさっさと言え。

俺は忙しい。わざわざ付き合ってやっているんだ。

背を向ける。

 

炭治郎は苦笑いしているのだろう。

 

 

「では、これを鱗滝さんにお願いします」

 

手紙を預かる。

もうひとつの包みはそのうちにー

言い終わらないうちに鞄に入れた。

 

「分かった・・・じゃぁ、俺は行く」

 

「愈史郎さん・・・いままでありがとうございました。

 もし、みんなのこと頼めるようだったらお願いします」

 

「・・・俺は、ここにいてはダメなんだ。

 お前の最後も看取れないような腰抜けだから・・・」

 

「そんなことはないです!珠世さんと愈史郎さんの研究のおかげで

 どれだけの人が助かったか!俺たち兄妹だってそうです!

 だから・・・もっと胸を張って生きてください!」

 

「・・・う、うるさい。病人は安静にしてろ」

 

調子が狂う。ハイサヨナラで帰ればよかった。

こういった気持ちは、何故か胸が痛む。

慣れていないだけではないのだろう。

アイツみたいに満面の笑みはできないが俺にも感謝という気持ちは分かる。

 

 

我が子のように思うからこそ

 

 

当てのない旅。特に急ぐ必要もなかったが

気が付くと早足になっていた。

この手紙を届ければ終わる。

そんな焦りもあったのかもしれない。

 

 

「長旅ご苦労。まだ鎹鴉がいるのだからそれを遣わせばよかったものを」

 

・・・無駄足だった。

 

早々に帰ろうと思ったが

手紙を読もうとしている。

待つ意味は無いが何となく

去ってはいけない気がした。

 

「・・・そうか。いや、すまぬ。儂もひとつお願いしてもいいかな?」

「あなたに義理立てすることはないと思いますが?」

「年寄りの言うことは聞くものだ。・・・お前も迷っているのだろう?」

 

恫喝されているかのようでもあり

優しく気遣ってくれているようでもあった。

 

「・・・内容次第では考えてやる」

「簡単なこと・・・これを禰豆子に渡してほしいのだ」

 

お前は知っているのだろう、

お前も気づいているのだろう、

と真意に触れる。

 

 

「・・・どういうことか分かっているのか?」

「だてに歳は取っておらん。終わらせるのは誰が好ましいか、

 ならば本人に決めさせたい、それだけだ」

 

「とりあえず預かる。が、届けるかどうかは分からないぞ」

「それでもよい。ここにあると色々と思い出す。

 事が済めばまた戻って来るやもしれんが。

 それにやつらも許してくれないからな。

 みんな我が子同然なのだ・・・」

 

先ほどから感じる寂しくもあり暖かくもある風。

ここにもまた違った幸せを感じる。

俺が知らなかった幸せがここにもあった。

 

それを教えてくれようとしたのだろうか。

 

 

もうひとつの手紙 

 

山を出ると、ふっ、と気持ちが軽くなった。

それと同時に炭治郎から預かったもの、

そう言えば俺にも包みがあったことを思いだす。

 

 

包みを開くと焦げ臭いものと手紙があった。

開くと、焦げた布、汚い字が並ぶ手紙・・・

ひとりでこっそりと書いたのだろう。

 

 

”いつも診察ありがとうございます。

愈史郎さんのおかげで

大事な家族と仲間に挨拶ができました。

もう長くは無いでしょうが

最後まで幸せを感じられるよう精一杯生きたいと思います。

 

できれば愈史郎さんも一緒に幸せを感じてくれたらと思っています。

これまで助けてもらった分、みんなを頼ってください。

そして本当にお世話になりました。

感謝しきれませんが本当に本当にありがとうございました。

それと焦げて分からないかもしれませんが匂いを頼りに探しました。

珠世さんの着物の一部です”

 

 

終わりのない永遠(とき)をくれた

ずっと一緒にいたかった人。

 

お前は、

どうしてお前はこんなに馬鹿なんだ。

 

『どうして珠世様が犠牲にならなければならないんですか!』

 

いつもいつも周りの人の幸せの為に傷を負う。

お前は何を背負っているんだ。

 

『アイツらがダメなら、またふたりどこかで研究を続ければ!』

 

どうしてそんなに優しくできる。

どうしてそんなに信じることができる。

どうして俺なんかのためにー

 

 

『愈史郎。分かっているはずですよ』

 

 

あなた側にいたかったー

 

 

同じだ。

珠世様も炭治郎も、

俺もアイツら・・・仲間たちも。 

 

 

顔中が炭だらけになっている。

恥ずかしい。溢れる涙もそうだ。

珠世様にも申し訳ない。

 

俺は何をしなければならなかったのか。

なぜ何も知らせぬまま来てしまったのか。

走らなければ。

走らなければならない。

伝えなければならない。

そう、仲間たちに。

 

 

どれだけ走っただろう。

辺りはもう真っ暗だ。

息を切らす時間さえ惜しい。

戻らなくては。

ただ前を見て走り続けた。

 

 

 

見えた!蝶屋敷。

・・・?!

聞こえる、叫び声が聞こえる!

 

 

無惨な現実は救えない

 

乱暴に扉を開け急いで鞄を漁る。

 

「愈史郎さん!お兄ちゃんが、お兄ちゃんが!!!」

「やい愈史郎!てめぇ今までどこ行ってやがった!!!」

「うるさい話はあとだ、これを飲ませる!!!」

 

藤の花から抽出した薬とは言えないもの。いわば毒に近い。

摂取することでショックを起こし

一時的な仮死状態にさせる。

効くかどうかは分からない。

 

 

部屋はひどい有様だった。

炭治郎と思われる者、

髪は抜け散乱し

片腕・片目は落ち床は血で染まっている。

 

叫び狂った後、唸っているのだろう。

さぞかし周りのやつらも混乱したに違いない。

 

 

 

数分後、炭治郎の呼吸が整ってきた。

脈も正常だ。

綺麗な布団を出してもらい寝かせる。

何とかひと段落できた。

 

 

大きく深呼吸して頭を下げる。

 

「・・・すまない。きちんと説明すべきだった」

 

口を開く者はいない。

何かを察したように俺の言葉を待っている。

 

「炭治郎は・・・もう生きる気力は残っていないんだ。

 これまでは施術書を元に鎮痛剤を作り投与してきた。

 その薬はもう・・・無い。

 抑えが利かなくなった今、これまでの反動で

 一気に体や心臓へ負担がかかっている・・・」

 

「お・・・ちゃんは・・・どう・・・なるの」 

 

涙を流す禰豆子が力なく問いかけてくる。

 

「常人なら耐え切れずすぐに死んでしまっただろう。

 しかし極めて強い精神力を持っている炭治郎は

 それが仇となって・・・いつ死ぬか分からない・・・

 重篤と回復を繰り返すだろうと考えられる。

 死ぬに死ねない状態が続き、ずっと苦しみ続ける・・・と言うことだ」

 

更に重い空気に変わる。

明日死ぬかもしれないし

1年後に死ぬかもしれない。

それまでずっとこの姿を、

苦しむ姿を見続けなければならない。

 

「炭治郎ぉ・・・俺たちの祝言を見なくていいのかよぉ・・・

 おい、聞いてるんだろう、なぁ、なぁ・・・」

「オイてめぇ、何とかしろよ!できるんだろう!なぁ!」

 

無言で散乱したもの

床に落ちたもの、汚れたものを片付ける。

何たるかを理解したのであろう。

こういったとき女たちは強い。

 

 

「俺は・・・人間に戻る薬を投与した。血鬼術が使えなくなったから

 少しずつ効いているのだと思う。

 炭治郎には調合を変え鎮痛剤として投与してきた。

 その薬はもうない。作れない・・・鬼がいないからだ。

 いや、もう抗体ができ始めていたのだろう・・・。

 効かないと分かっていた。こうなることは分かっていた。

 最後を・・・炭治郎の最後を見たくなかった。

 だから、だから俺は逃げた! ・・・すまなかった」

 

静まり返る部屋。

仕方ない、こういった雰囲気は嫌いだ。

きっと俺は何もできない。

薬だってそうだ。珠世様としのぶの研究の成果。

俺は何もしていない。

人間に戻ったとしても何もできない。

だから逃げ出した。それだけだ。

 

なのにー

 

「ありがとう愈史郎さん。お兄ちゃんのために頑張ってくれて。

 涙を流してくれて。ここに来てくれて・・・」

 

そっと炭治郎の頭を撫で

涙を流し続ける禰豆子が笑顔を向ける。

 

 

 

何も言えず泣くしかなかった。

俺が声をあげて泣けば

周りの者は声を殺して泣く。

 

「まずは顔を拭きましょう」

「みなさんの手ぬぐいもお持ちします」

「お茶も用意します」

 

私たちがー

手を取り合った3人は部屋を出て行った。

 

 

 

優しさの結末

 

どれだけの時間が過ぎただろうか。

用意されたお茶は冷めている。

一気に飲み息を吐いた。

 

 

まだ俺がするべきことがある。

例え憎まれたとしても言わなければならない。

そう、言わなければならない。

 

「これは・・・お兄ちゃんの・・・日輪刀・・・」

「・・・そうだ。これで・・・炭治郎の心臓を突け」

 

集まる視線が痛い。

 

「お前馬鹿か?!禰豆子ちゃんに人殺しさせる気か!!!」

「お前、本気で言ってるのか・・・」

 

伊之助が飛んでくるかと思ったが意外と冷静で驚いた。

震える禰豆子。何かを悟ったほかの者たち。

 

「先ほど飲ませたのは藤の花から抽出した毒だ。

 初めてだったので効果は分からなかったが眠った状態になった。

 次はまた苦しみうめき暴れるかどうかは分からない。

 藤の毒で死ぬかもしれないしそうでないかもしれない。

 多分抗体が作られているだろうから次は効かない可能性が高いと思う」

 

 

「どうして日輪刀を・・・」

 

すぐにカナヲが聞いてきた。

 

「体内についてはどのような変化があるか分からない。

 首を・・・落とせばいいのかもしれない・・・どちらにせよ

 確実に・・・日輪刀を使ったほうがいいと思う」

 

「じゃぁ、禰豆子ちゃんの必要はないだろ。

 俺だって・・・伊之助だって・・・」

 

できないけど・・・善逸が言う。

 

「もちろんそうだ。誰でもいい。決めることができれば。

 こうなることを知っていたのだろう。

 禰豆子に渡せ、と鱗滝のおっさんから預かった。

 ・・・だからこの先は任せる。

 どんな決定だったとしても俺は最後を看取る。それだけだ」

 

自分でも酷いことを言っていると分かっている。

仕方がないでは済まされないことだろう。

 

やっと小さな幸せを掴んだ。それが続くと思った。

しかしそれを自らの手で離さなければならない。

その決断を妹に、こんな小さな女に委ねなければならないとは。

 

これも運命というならば

何と酷な仕打ちだろうかー

 

 

誰も口を開こうとはしない。

俺は炭治郎に向かい頭を下げた。

禰豆子はずっと炭治郎の頭に手を添えている。

 

 

耐えきれず

天井を眺めるもの

顔を覆うもの

夜桜を眺めるもの

寝たふりをするもの

 

 

それからまた同じ静寂を過ごす。

ふと禰豆子が立ち上がり目を閉じ息を吐く。

一同はその姿を見つめた。

 

 

「ううううああああああ・・・」

 

同時に炭治郎が目覚めた。

激痛なのか、うめき暴れようとする。

押さえようとした。

が、細くなった体は俺ひとりでも充分なほど軽く・・・

 

 

カランー

 

 

音がした方を見た。

放り投げた鞘が床を打つ。

あふれる涙のまま立ち上がり震える両手で刀を持つ。

目を閉じたままだ。

 

鞘を拾い、きゅっ、と抱きしめるカナヲ。

 

 

禰豆子は覚悟を決めたかのように目を開けた。

そして仲間たちを見つめる。

ひとりずつ、笑顔で、ひとりずつ、頷く。

 

 

そして俺を見る。

 

誰ひとり動く者はいない。

皆、涙を流し目を逸らすことなく炭治郎を見る。

 

 

 

本当にいいんだなー

実際に発せられた言葉かどうか分からない。

 

最後に頷く禰豆子。

 

 

俺も珠世様と離れたくなかった・・・

 

 

 

悲しい、悔しい、運命を恨む。

これが人というものなのか。

こんな苦しい涙を流してまで

受け入れなければならないのか。

 

 

 

人・鬼どちらでもない思い。

生の儚さ・尊さを受け入れ

それでも信じる絆を繋げていく

 

それが人なのか・・・

 

 

禰豆子・・・お前を・・・信じてるよ・・・

 

 

・・・

・・・

・・・?!

 

『思い出しましたか・・・』

 

 

俺の中で何かがはじけたような気がした。

明らかにこれまでとは違う、

熱い・・・心が燃えるような・・・涙。

 

 

『愈史郎、信じることは繋ぐこと。その気持ちが人なのですよ』

 

 

その瞬間、

桜のような、藤の花のような、幸せの香りがした。

 

 

仲間は立ち上がり驚いた表情で見つめる先、

俺の側には出会った頃と同じ姿の炭治郎がいた。

 

うめき苦しむ姿は夢だったのか。

そのように錯覚したほどに屈託のない笑顔を向ける。

 

 

『みんな、ありがとう』

 

頭の中で声が響いた。

すぐに静寂が襲い脳が混乱する。

 

 

これは・・・

炭治郎が見せてくれた走馬灯・・・

 

 

目を逸らしてはいけない。

仲間は自然に手を繋いでいた。

 

ほんの僅かな時に

一番の幸せが脳裏に浮かぶ。

 

お前が多くの人から託された夢。

その信じてきたことを

今度は俺たちが仲間と繋いでいく。

 

あぁ、大丈夫だ。

 

 

それは禰豆子が動く一瞬の出来事。 

 

「お兄ちゃん・・・ありがとう。ありがとう!お兄ちゃあああああん!!!」

 

 

 

『ありがとう、禰豆子』

 

『ありがとう、愈史郎さん』 

 

 

俺の方こそ・・・ありがとう・・・炭治郎。

 

 

 

 

 

座り込む禰豆子。

 

 

大きく息を吐き首元から脈を計る。

・・・軽くうなずくと

善逸と伊之助が刀を抜いた。

 

 

 

重い空気を断ち切るかのように 

大きな声でアオイが口を開く

 

「これから忙しくなるのでご協力お願いします!」

 

「はい!」

「はい!」

「はい!」 

 

涙をぬぐい3人が返事をする。

 

 

 

 

 

日が昇ってきたから

このまま始めましょうか、

テキパキと指示するアオイ。

 

 

ぐうううう~

お腹が鳴った音が響く。

 

「・・・しょうがないだろ」

 

伊之助も飯にしようと言える

雰囲気ではなかったのだろう。 

 

 

こんなときに・・・

いや、こんなときだからこそ、か。

力が抜けた俺はひとりで笑う。

馬鹿みたいに。

 

 

つられてみんな笑った。

泣きながら笑った。

変わらない。

何事もなかったかのように、また今日が始まる。

 

それぞれの心の中で生きる炭治郎に感謝しながら。

 

 

昨日と同じ今日が、

今日と同じ明日が誰かのためになりますようにー

 

 

 

 

エピローグ

 

鱗滝宅

 

「本当にここで良かったのか?」

 

簡素な石が並ぶ竹林の開けた場所。

手を合わす禰豆子に話しかけた。

 

「私が眠っているとき誰かと一緒に遊んだ気がするの。

 ずっと優しい気持ちになっていてね、

 そろそろだよ、って女の子が起こしてくれたんだよ。

 ・・・それにここは私たちの家だから!」

 

そうか・・・お前たちが一緒にいたのか・・・。

炭治郎だけでなく禰豆子も救ってくれていたとは。

 

 

もう出会ったころであろうか。

これから成すべきことは決まっているようだ。

安心して眠れ、炭治郎よ。

 

 

「ときに善逸、お前はどうするのだ」

「俺は・・・まずはじいちゃんと・・・コイツの墓を作りに田舎へ帰ります。

 そして・・・戻ってきたら一緒になろうねぇ~禰豆子ちゃわぁ~ん」

 

「えっと・・・じゃぁ、私も、行ってきます!」

 

「えぇ~ひどいよ~」

 

 

禰豆子 

 

「私では受け継ぐことができないからこれでいいの」

 

女同士の密談を経た蝶屋敷の帰り道、 

日輪刀を見ながら言う。

思いに応えることもまた炭治郎と似ている。

 

 

一生懸命働いてくれるのは嬉しいが

やはり年ごろの娘がこのような山奥で暮らすのもよろしくない。

 

 

「これを渡そうかと思うのだが・・・」

 

墓を作ってから数日後だった。

籠を手に持った鱗滝が言う。

いつもと違う様子に首をかしげる禰豆子。

一瞬、懐かしい風が吹いたかと思いわくわくしている。

ひと呼吸しゆっくりと籠を開ける。

 

「これ・・・私の口枷・・・とこれは・・・?」

「これは炭治郎がここで修業をしていたとき、

 お前が眠っていた間に書き綴った日記だ。

 炭治郎からの遺言なのだが、

 儂の判断で然るべき時に渡してくれと頼まれたのだ」

 

「お兄ちゃん・・・」

 

顔を覆い泣き崩れる禰豆子。

しかしすぐさま顔を上げ笑顔になる。

そんな姿を見せまいとしているのだろう。

 

すぐ読もうと姿勢よく座る。

日記をめくり涙をこらえている思えば

きょとんとしたり声を上げて笑ったり。

 

 

お前が眠っているときの兄の努力を見るがよい。

それがこれからの糧となることを願っている。

これから成すべきことを考えよ。

 

 

それから数日間は日記を読み続けた。

途中で読むことを辞めて数日。

薪割りの途中で空を眺めていた禰豆子が言った。

 

「私・・・守りたいもの・・・とは違うかもしれないけど

 受け継ぎたいもの・・・行ってみたい場所があるの・・・」

 

 

蝶屋敷 

 

 

「場所、分かるの?」

「知らん!だが何とかなる!」

 

カナヲは考えている。

つられて鏑丸も伊之助に巻き付いた。

葉桜を眺め軒先でお茶をすするふたりと一匹。

 

毎日賑やかな蝶屋敷の中で

私は何をするべきなのだろう。

そう考えたとき、しのぶ姉さんの医術を残したいと思った。

珠世様の施術書を持ち込んでもらい毎日読み続けている。

 

 

姉さんたちがくれた希望。

そんな優しさを寂しい思いをしている子どもたちに分けてあげたい。

 

ここにいるみんなで決めたこと。

輝利哉様もとても喜んでくれた。

 

産屋敷亭を整備して病院と学校、

そして子どもたちが住める場所を建築している。

元柱の宇随様と煉獄様に指揮を執ってもらい完成間近。

 

私もいちからそこで学びたいと思っているので

この蝶屋敷での生活もあと少し。

 

 

青空を眺めていると

ドタドタと足音が近づいてきた。 

 

「なんで今日はつまみ食いに来ないのよ!」

 

大小ふたつのお盆を持ったアオイがやってきた。

軽やかにそれを奪い無言で食べ始める伊之助。

もう、とため息交じりに座り込んだ。

 

「俺だって考えてなかったわけじゃねぇんだ」

「あぁーもう!食べてからでいいから」

 

飛んでくるご飯粒をよけながらアオイが言う。

じゃぁ先に、とあっという間に食べ終わり

ごちそうさまと手を合わせお茶を飲む。

 

あっ、

思い出したかのように伊之助が口を開く。

 

「ほら、上弦のなんていったか氷を使う兄ちゃんが言ってたんだけど

 極楽教とかいうところに俺の母親がいたらしくってさ、

 そこに行ってみようかなと思って」

「その場所が分からなくてどうするか話していたのです」

 

 

「えっ・・・それじゃぁ、出て行く、ってこと」

 

驚く顔のアオイ。

 

「多分そのうち帰ってくると思うけどな。

 ずっとここにいると体がなまってしょうがねぇし・・・気分がな」

「気分が何なの?伊之助、はっきり言いなさい」

 

意地悪な笑みを浮かべてカナヲが言う。

しらねーよ、そう言わんとばかり被り物をする。

 

「それはもう被るのやめたんじゃなかったの?」

 

またしてもカナヲが笑いながら言う。

 

「あぁー、もう!ほわほわさせるんじゃねぇ!ちょっと走ってくる!」

 

そう言って走り出す伊之助。

その姿をまた笑い、隣でうつむくアオイに声をかけた。

 

「と言うことなの。どうすれば良いと思う?」

「わ、私には分かりません・・・」

 

近寄る影。心が乱れている証拠ですね。

気づかなかったことにしましょう。

 

 

「質問を変えましょうか。アオイ、あなたはどうしたいの?」

 

びくっと肩が震え顔を上げる。

すぐに逸らした目には涙がこぼれそうだった。

 

「わ、私はここを守らなければなりません・・・から。

 カ、カナヲ様が一緒に行かれたらいいと思いますが」

 

蝶の髪飾りに手をやり空を見上げる。

大きな雲と小さな雲がふたつ並んでいた。

 

『いい天気ねー・・・でも、もう少しいじめてもいいんじゃない?』

 

姉さんたちが意地悪に笑いながら言いそうな言葉が思い浮かんだ。

 

「そうね・・・私が一緒の方がいいかもしれません。

 どれだけの時間がかかるか分かりませんが

 ふたりで歩き、ご飯を食べながら話をする。

 もちろん同じ部屋に泊まり語り合う・・・」

 

がしっ、と肩をつかまれた。

こらえていた涙も頬を伝う。

それ以上は聞きたくない。そんな強い瞳だ。

 

「私はここでみんなの帰りを待たなければダメなの!

 ここから出てはダメなの!そんな資格はないの!」

 

心の底から出した叫び。

 

『ほら~私の言う通りだったでしょ~』

 

うん。

私も気づくようになったよ。

3人で話しているかのようだった。

 

つい意地悪な笑みを浮かべると、すぐさま怒られた。

 

「な、なにがおかしいんですか!」

 

あなたのことじゃないの。

そう言いアオイを抱き寄せ頭を撫でる。

 

「伊之助は私の大切な仲間。それだけ。

 あなたはこれまでずっと我慢して頑張ってくれた。

 姉さんも私も感謝してる。けどもう十分。

 時代は変わったの。あなたも変わらなくちゃダメ。

 もう一度聞くよ、あなたはどうしたいの?」

 

「・・・私は・・・でもここが、わたしのいるべき場所で・・・」 

 

「きよちゃん・すみちゃん・なほちゃんもしっかりしてきたし

 3人いれば大丈夫。心配ないと思うよ」

 

「でも・・・でも・・・」

 

 

昔の私もこんな風に

姉さんたちに迷惑かけて・・・

 

少し待ってて、そう言ってから

櫛と鏡、そしてこの前作ってもらった髪飾りを取り出す。

 

 

頭を撫でながらアオイの髪をほどく。

きょとんとした目でこちらを見ている。

軽く櫛で髪をとき、ひとつ結びに直し蝶の髪飾りをつけた。

これでよし、と鏡を手渡す。

 

「アオイ、あなたはかわいいのだから自信を持って。

 かわいいは正義なの。伊之助に思い知らせてあげなさい」

 

涙をこぼし抱きつくアオイ。

 

「ありがとうございます・・・カナヲ様」

「・・・その様、も、敬語もやめて・・・カナヲって呼んで。

 私たちは姉妹・・・でしょ」

 

 

「・・・あ、ありがとう!カナヲ!大好き!」

 

 

「うん・・・私も大好きだよ、アオイ。

 ・・・と言うことなの。伊之助、準備しなさいよ」 

 

「!!!!!!」

 

 

「じゃぁ・・・あとで・・・」

 

顔を真っ赤にしてお盆を持って行くアオイ。

 

 

 

「心は原動力・・・そうよね、炭治郎」

 

耳飾を揺らしながら呟いた。

 

 

 

愈史郎

 

ここに研究所を建てた。

何ができるか考えた結果だ。

少しでも医術の進歩に繋がれば、そう思っている。

 

「こんちわーっ」

 

が、

ひとりで研究ができることはない。

 

息を切らし走ってくる禰豆子。

いつもと同じように茶々丸を撫でる。

コイツもすっかれ慣れてお腹を見せて喜ぶ。

 

 

ひとりで静かにしたいのだがいつも邪魔をしに来る。

・・・邪魔なわけではないが。

こういうおせっかいなところが憎めないのは兄妹だからか。

 

しかし、こいつも同じ思いだったのは驚きだ。

 

 

 

ひと通り仕事(のようなこと)をする。

 

 

見晴らしのいい場所に丸太を置いた。

いつもここに座っておにぎりを食べながら話をする。

正確には日記を読んでいるだけだが。

難しい字も混じっているので読めないからー

そう言うのでここで読むようにした。

 

 

「今日はおしまいだ。そろそろ帰れ」

 

はーい、と茶々丸をひと撫でして歩き出す。

数時間だけの仕事、なのだ。

 

 

思いを繋ぐ守るべき花

 

この日記を読んでもらったら

どうして私が手伝いたいか分かってくれるかな。

そんなことを思いながら歩く禰豆子。

 

 

「あれ?愈史郎さん・・・まだ家かな?」

 

 

あたりをきょろきょろ見渡しても誰もいない。

・・・?

 

おーい、

と言った瞬間小さな影が

ものすごい速さで近づいてくる・・・茶々丸!?

 

「にゃー、にゃっ、にゃああああああ」

「こっちへ来い、って言ってる?」

 

 

ただならぬ鳴き声に研究室の方へ走り出す

戸を開けるとうめき苦しむ愈史郎がいた。

 

 

薬の副作用か・・・

あれから何か月経っただろうか。

もう十分生きたような気がする。

 

 

「・・・さん、愈史郎さん!大丈夫ですか!」

 

近寄り体を起こそうとする禰豆子。

この痛み方は・・・炭治郎のことが頭を過る。

 

そうだ・・・禰豆子もいる。

きっとここを守ってくれるはずだ。

 

・・・禰豆子だと?

そんな時間になるほど苦しんでいたのか・・・。

そう、これは夢ではない。

何も恐れることはないんだ。

 

 

「すまん・・・外に連れて行ってくれ・・・」

「で、でも・・・体が・・・痛むのでは・・・」

「最後に、見ておきたいんだ・・・」

 

 

心臓を抑え必死に痛みを我慢している愈史郎に

何か違和感を感じながらも肩を貸し歩き出す。

 

 

あれから何をすべきか考えた。

こんな日常がもう少し長く続けばと思ったが仕方ない。

 

人間となった今、限りある命とはそういったものだ。

 

 

空を飛ぶ大きな鳥、

あれは何という名だろう。

隅に咲いている花、

あれは何という名だろう。

分からないことだらけだ。

 

 

もっと誰かに教われた良かった。

受け継ぐこと、その教えを守ることも大切だが

そのカタチを変えて受け継ぐことも大切なのだろう。

 

「すまない。何も教えていなかった・・・」

 

藤棚から差し込む光が美しい。

今なら珠世様が言っていた意味が分かる。

 

あとは、お前がここをー

 

そう口を開こうと思ったとき強い風が吹いた。

辺り一面に藤の花の香りが漂い

藤の花びらが美しく舞う。

最後にと思い大きく深呼吸した。

 

またも違和感に気づく。

 

「・・・痛く・・・ない・・・藤の花・・・なのか」

 

あれだけあった体中の痛みがすっ、と消えていた。

 

 

 

まだ頭がぼーっとするがどうやら大丈夫そうだ。

丸太に座り禰豆子が持ってきてくれた水を飲む。

 

 

落ち着いた表情を見て安堵する禰豆子。

愈史郎の頭から足を見る。

違和感を聞いてみることにした。

 

「あの・・・大丈夫なら、

 愈史郎さん・・・少し立ってもらっていいですか?」

 

おかしなことを言うやつと思ったが

そんなことを考えるまでもなく素直に応じる。

・・・?

 

「やっぱり!背が伸びていますね!」

 

・・・本当だ。

いつも同じ目線だったが

今は俺の方が頭ひとつと半分くらい高い。

 

 

人間になる薬を飲んだ。

その副作用で止まっていた成長が一気に来たのだろうか。

と考えると身長や内臓器官の変化の痛みだったのだろう。

 

炭治郎もこれと同じ痛みをー。

言おうとしてやめた。

 

なるほどー、と頷く禰豆子。

見上げて話すようになったと残念そうだ。

 

 

 

「俺はもう大丈夫だから、お前はそろそろ帰れ」

「ダメです。また何かあったらどうするんですか!

 今日は泊っていきますから」

「ダメだ。鱗滝さんが心配する。俺なら大丈夫だ」

 

見下ろすようになって見る顔は変な感じがする。

ドキドキと胸が痛いのかもしれない。

 

あっ、目を逸らしたのは

どこか痛いところがある証拠です!

そう勘違いしたのか絶対に泊ると言って聞かない。

 

仕方ないですね。

不敵な笑みを浮かべる禰豆子。

 

「おーい、いるー」

 

叫び声からかなり遅れてゆっくりと

やれやれ・・・そんな感じで鎹鴉が飛んできた。

 

「オイ、オレハモウフツウノカラスダ。ヨブンジャネェ!」

「ずっと見てるくせに・・・。ひとつお願いがあるの。

 鱗滝さんに今日は帰らないからって伝えてくれる?」

 

「・・・ハァ。オマエモタンジロウトオナジデガンコダカラナ。キョウハトクベツダゾ」

 

ふふん、

そんな顔をして俺を見上げる。

 

「さっ、今日は天気もいいですけど大事を取って家で休みましょう」

 

「分かったよ・・・ちょっ、ひとりで歩ける、大丈夫だから」

 

立ち止まって辺りを見回す。

同じようで昨日とは違う景色。

 

 

人は成長する。

それを思い出した気がした。

 

 

俺はいつも救われてばかりだ。

何ができるのか、

何をしなければならないのか。

そう焦っていた。

 

 

 

けど、こいつは違う。

過去を悲観することなく

自分が今を精いっぱい生きることが

誰かのためになっていると知っているのだろう。

 

 

炭治郎の周りにはそんなやつらばかりで

俺は恥ずかしいと思っていたのかもしれない。

 

 

だからずっと守り続けた人たちと同じように

俺はその人たちになりたいと思った。

 

 

「・・・やっぱり肩貸しますよ?」 

 

俺の顔を覗き込む。

誰かが望んだ夢の中で

必要とされているのであれば

やはり言わずにはいられなかった。

 

「・・・お前はかわいいよ」

 

「んーんーんー・・・」

 

照れ方もあの頃のまま。

自然と口元が緩む。

 

「ありがとう・・・」

 

「・・・はい」 

 

 

俺はこの藤の花を守っていくことに決めた。

命が続く限り。

俺が望んだ夢の中に希望ができれば

それを受け継いでほしい、そう思っている。

 

 

 

 

 

 

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