こじんてきしゅかん

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東京ラブストーリーの主題歌「ラブストーリーは突然に」の二人は誰と誰か。

 

 

東京ラブストーリーの主題歌

小田和正ラブストーリーは突然に

知っての通り大ヒットした。

 

 

music.oricon.co.jp

 

 

軽く曲について説明しよう。

聞いての通り起伏がない曲だ。

A-Bパートを繰り返す

洋楽に多いパターンとなっている。

 

Bがサビと言えなくもない。

A-B-Cと素直にとらえれば

Cがサビとなる。

 

(’はメロディが少し変わるイメージ)

①A-A'-B-B'

②A-A'-B-B'

C

B~

 

このようなイメージでとらえて欲しい。

 

 

そして歌詞。

繰り返し出てくる見知らぬ二人。

1番A’パートでは黄昏ている。

 

この二人はいったい誰と誰なのか。

昔と今では見方が変わってきた。

 

まずはこれを読んでほしい。

自分のイメージが書いてある。

 

 

tanonobu.hatenablog.com

 

 

 

 

もくじ

 

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歌詞の考察

 

素直に歌詞を考察すると

 

カンチからサトミへの心象描写

 

そのように考えるのが普通だ。

 

 

サトミのことがずっと好きだったカンチ。

ずっと告白しようと考えていたが高嶺の花。

親友三上との関係もあり

ずっと好きと言えないでいた。

 

 

知っていたけど知らないふりをする。

三上への想いは例外だ。

 

自分の好きとサトミの好きは違う。

そう納得せざるを得ない。

ふたりが一緒になることで

三人がもっと好きになれるはず。

これで昔と同じ。

 

ずっと良い友だちでー

 

後半Cパート

しかし三上と別れた日。

自分を頼ってくれるのであれば

昔の想いそのままに、誰にも渡したくない。

 

 

ドラマをざっと流すようなイメージ。

とても聞きやすい歌詞にあったメロディ。

 

 

ハッピーエンドと言えばそうだが

少し悲しく聞こえるのは気のせいだろうか。

 

 

 

僕等は誰なのか?

 

話題になっただろうが、

オープニングを想像してほしい。

夕日をバックにキスをする二人のシルエット。

 

髪型から推測すれば

カンチとサトミは間違いないだろう。

黄昏の二人、歌詞と整合性が取れる。

 

 

ここで暴言を吐く。

長崎が出てこなけりゃ丸く収まったのにー

 

 

さて、まず最初の疑問がある。

僕ら、は誰と誰なのか?

 

普通に考えたとしてカンチとサトミ。

しかし繰り返すBパート。

見知らぬ二人に該当するだろうか?

 

 

上京して偶然出会った。

その可能性もあるが親友同士、

連絡先くらいは交換しているだろう。

 

 

全く知らない者同士が

偶然ここで出会ったのは

運命としか言いようがない。

 

そのくらいの強い思いの歌詞に聞こえる。

 

そう考えるとカンチとリカのほうが

自然であり妥当ではなかろうか。

 

 

 

 

歌詞の考察②

 

Bパートを含め素直に歌詞を考察すると

 

カンチからリカへの心象描写

 

そう考えるのが自然になった。

 

 

リカの好き好きパワーに押されるカンチ。

自分も何か伝えなければと思うが

ありふれた言葉では意味がないのだろう。

輝く君が眩しすぎて素直に好きと言えない。

 

黄昏は置いておく。

 

 

恋多き女、リカ。

部長や取引先の店長など浮ついた話が多い。

誰にもなびいてほしくないが、

今の自分と釣り合うはずもなく

自由な彼女を縛るのはどうなのだろう。

そんな毎日に流されながら

彼女の良いところを一つずつ理解する。

 

24時間の好きは明日には違う好きになっている

 

そして後半Cパート

強さの裏に隠れた弱さ。

それを知った彼女の魅力。

このままずっと守り通したいー

 

 

・・・とは言え、

別れてしまった二人の歌としては弱い。

B'の君のためにと続く一文はさらに不自然だ。

 

そう考えると2番Aパートは

 

カンチ、サトミに浮気しないで私を見て

 

そんなリカの心象にも見えてくる。

 

 

それぞれの心象を抜き取ったシーンを

スライドの如く描く歌詞。

そう考えるとしっくりくる気がする。

 

 

 

 

君のためは誰のため?

 

裏をかいて三上の心象描写という線はないだろうか?

 

意外とち密に考え行動する秀才三上。

この歌詞すべてが彼の為だったら。

長崎と出会うまでの歌詞だったら。

 

君=長崎

 

最初の暴言の件。

考えたくもないがしっくりくる。

 

 

今までの女性たちとは違う君。

ありふれた好きでは振り向いてくれない。

それは気の迷いなのだろう。

 

同じ大学に通っていたから出会えた想い。

サトミと一緒になれば忘れるはず。

 

しかし、たそがれているのはなぜだ?

 

サトミはカンチに思いを寄せている。

同時に俺も長崎に心惹かれる。

やはり心は縛るものではない、

開放(別れる)するべきだ。

 

お前も許嫁と一緒になるようなことはやめちまえー

 

そして戻ってきた長崎。

俺はお前のことを離さないー

 

 

作詞者は、ある一定のシーンを切り取って

その一コマから連想させる歌詞を作ることもある。

小田和正という歴戦のプロ

そういった手法を使うこともあるだろう。

 

意外性を狙って三上と長崎の歌。

十分可能性はある。

 

 

 

 

たそがれとは何か?

 

さてここでもう一つのポイント、たそがれ。

もう一度オープニングのシーンを思い出してほしい。

 

夕焼けをバックにキスする二人。

このイメージがあるので

本来であれば「黄昏」と漢字表記であるべきだ。

 

しかし実際の表記はひらがな。

そうするとこのオープニングに騙されたことになる。

 

たそがれ(る)

 

本来は間違った意味だ。

しかし、

ぼーっとする

寂しそう

どうしていいか分からない

 

黄昏泣きではないが

夕暮れ時にちなんだ表記ではないだろうか?

 

お互い(ふたり)が物思いにふけっている

 

それはお互いを思ってなのか

それは違う誰かを思っているのか

もしくは両方なのか

 

朝から降り続いた雨も昼過ぎには上がり

夜にはきれいな夕焼けが見えるだろう

 

その情景に誰かの心を重ねた表現。

ならば二人も比喩なのではないか。

 

 

 

 

二人は誰と誰か

 

最後の考察だ。

妄想全開で行きたい。

 

僕等 = 二人

 

ずっと思い続けた人、サトミ。

その思いを言葉にできず悩むカンチ。

しかし転職、上京と転機が訪れる。

 

心の中に、もやもやと降り続いていた雨。

雨の中にたたずんでいた何か。

浮気心とでも言おうか。

出会うまでは誰かは分からない。

 

それが晴れて見たのはサトミへの恋心。

サトミと同じくらい素敵な女性、リカ。

偶然の出会いが心を引き合わせた。

 

二人=カンチのサトミとリカへの恋心

 

雨の中を見ていたサトミの恋心は

晴れてからリカの恋心を見つけた。

 

お互い浮気心に見えたかもしれない。

 

カンチの心の中で行われる

サトミとリカへの葛藤

それが表現されているのではないか。

 

 

優しすぎる男、カンチ。

その恋心たちも本物だ。

お互いが大切に思うからこそ

明日になれば君(それぞれの恋心)をもっと好きになる。

 

その思いは昔からサトミを好きだったのと

同じくらい大切に感じるリカの恋心。

 

 

そしてCパート

その気持ちを忘れることはできない。

忘れてはならない。一緒に生きていく。

 

リカの恋心に会えて良かった。

サトミの恋心とともに成長するカンチ。

 

もう誰にも流されるな。

しっかりしろカンチ!

そう恋心たちが発破をかけている。

 

 

 

 

見方を変えた考察 【ネタバレあり】

 

 

1番Aパートより別れは決まっている。

 

バランスが取れない恋心たち。

キチンと言葉を交わしたいが

素直に言えない言葉。

伝わらない思い。

 

 

降り出した雨は葛藤を表す。

それを見ている恋心たち。

 

決意は気持ちの大小ではない。

 

この雨が止めば(気持ちを伝えれば) 

=結論を出すことを決めている

 

そうすればリカへの恋心(浮気心)は消えてしまう。

 

(しかしリカの恋心と出会えなければ自分はここまで成長していないはず)

 

あの時芽生えた恋心は過去。

今、心が動いたから言えること

 

その起点、今はどのシーンか

 

カンチの母校で出会ったカンチとリカ。

忘れようとしていた恋心が再燃。

 

そんなことで簡単に好きにならないでー

 

昔を振り返ったとき本当の気持ちに気づく。

同時にリカの恋心はサトミの恋心を理解する。

ならば身を任せ寄り添っていこう。

 

最後に自分に言い聞かせる。

カンチを一緒に支えてあげよう。

 

 

リカの最後のお願いのシーン。

セリフはカンチの胸のあたりを見ている。

まるでリカの心が消えるのを知っているようなー

 

 

キチンとさよならをしたい

その思いから駆け出すカンチ。

 

君=リカの恋心

僕=サトミの恋心

僕等=二人=恋心たち

 

お互いが翼になり

お互いが守り続ける

そして一緒に強くなる。

 

出会えたことにありがとうー

 

 

母校~ホームまでの心の葛藤を描き

駅のホームでハンカチを見ながら

走馬灯のように思い出す。

 

その最終回の一コマの歌詞なのではないか。

そう推測する。

 

  

もちろん矛盾はある。

小田和正が原作を

(食い入るように読み込み)

自分なりの解釈で作った歌詞だろう。

 

それは捉える人によって

さまざまに変化するからだ。

 

素直に解釈しても

ひねくれて解釈しても

素晴らしい歌詞に間違いはない。

 

 

言葉は面白い。

 

なぜ主題歌になったのかー

 

それを考えて見ることによって

また違う心象を感じることができる。

 

結末はどうあれそれぞれの解釈で

東京ラブストーリーを楽しんでほしい。

 

 

 

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